人気ブログランキング |
トップ
母のこと

とうとう今日、母の症状の宣告を受けました。

事前に面談予約を聞かれた為、重要な話だとはうすうす気づいていました。
きっと、余命や今後の治療方法、抗がん剤などの話が上がるのだろうと。
抗がん剤については事前に調べ、どう選択するのか家族で話し合ったりもした。

そして何より、母に事実をそのまま伝えるのは、受け止められないだろうと、
父が看護師さんに事前に配慮を求めるも、主治医の方針に従うよう伝えられる。

母は呼ばれる前に「怖いな・・・」とポツリと言った。

そして、まさか母同席で厳しい内容を聞くとは思いもしておらず・・・

今は、少し前とは異なり本人に宣告する事が当たり前なのでしょうか。
積極的な治療は、本人の意思と協力なしでは立ち向かえないのだろうけど。


結果、全身転移。
施す治療法はほぼないとの事。
抗がん剤すら、断たれたのです。
リンパ節への転移。
その時「リンパまで・・・」と母はボソと言いました。

母は気丈でした。
顔色ひとつ変えず、しっかりと顔をあげ話を聞いていました。


主治医のひととおりの説明後、沈黙・・・
泣きじょうごの父のことも気がかりでしたが、父も気丈でした。

質問はありませんか?
そう室内に響いた時、母が口を開きました。

まだ早いとは思いますが余命はどのくらいですか?と。

私は心の中でそして主治医の目を見て「今は言わないで!」と訴えました。
これだけ一気に宣告されたのですから、今日はもういいでしょう。
タイミングは今日ではない!

主治医は「聞かれますか?」と、でも空気を察したのか、
まだ1つだけ病理検査に出しているものがあるので一般的な事でしかお答えできませんが
どうされますか?と。

父はすかさず、ではその結果後にします。と。

私はホッとしました。

涙をこらえて、何度も何度も手の甲をつねりました。
一番辛い思いをしている母を差し置いて、私が泣くわけにはいかない。

病室に戻り、私は母と父の為、そして自分を落ち着かせる為に
車に忘れものを取りに行くと、席をはずしました。

席を外したって、泣いた顔で帰るわけにはいかないから、泣くな!と自分に言い聞かせ
必死で涙を堪えました。

病室につくと、夕飯の時間。

父が席を外した瞬間、母は言いました。

「大丈夫だからね。これも順番、運命なんだよ。
半分は気づいてたから、ショックじゃないし、死もこれっぽっちも怖くない。
ただ、あんたちを悲しませたくはないから、頑張るからね。
今すぐどうのこうのって訳じゃない分、幸せだよ。
もっと孝行してもらわなくっちゃ。」

そう言いながら、あったかい手で私の手をぎゅーっとにぎりながら微笑んでいました。

堪えていた涙がもう限界、不覚にも母の前で涙が溢れ止まりませんでした。
声をあげ泣きじゃくる私に
「大丈夫だから、心配ないから。」と。

改めて、母の偉大さを感じました。
あたたかい母の手。優しさが溢れていたよ。


病室を後にしたあと、父にこう話したそうです。
「悲しさを見せるとあのこ達が一生引きづる事になるから・・
悲しい顔は見せたくない。」
母も必死で頑張ってくれていたんだ・・・


泣き虫の父だって、今日という日は本当に辛い時間だっただろう。
気丈に振舞い、時折声を詰まらせながらも前向きだった。

しっかりしなきゃと、母と父に背中を押された。


これから、どんな事が待ち受けているのだろう。
悲しんでる時間はない。
母が望む事を、後悔のない人生を、少しでも痛みを抑えられるように
「今」を大切に母に寄り添うと思う。



by home-cafe | 2014-12-23 00:40 | Diary*
<< 母のこと 母のこと >>